現在小中学校をはじめ、高校でも行われている組体操「人間ピラミッド」。
体育大会のメインとして、大いにその場を盛り上げる競技でもあります。

しかし、この「人間ピラミッド」が今問題視されているのです。

年々巨大化かつ高層化する傾向にあることによって、
最大1人にかかる負荷は200㎏といいます・・・。

そのため、頭部やけい部など人間にとって大事な部分をケガする危険があるので、
すぐに止めるべきだと専門家の方は指摘します。

一方で、30年来体操を指導し研究してきたという体育教師は、
組体操は子供たちに「達成感」や「満足感」をもらせることで
とても重要な教育だといいます。

そして問題視されているケガの危険性については、
きちんとした組体操の指導がなされていないことが問題で、

ここを徹底して教育していけば、問題はないと話し、
逆に、組体操をなくすことで危険を避けて通る
自己達成感のない子供が育つとも指摘。

人間ピラミッド

真向から二つに分かれた今回の問題ですが、

私はこの内容をみていて、スタジオにいた
コメンテーターさんのご意見が印象的でした。

「一つのことをやり遂げることは大切なことは確かです。
しかし、子供は一人一人がもっている体力が違います。

運動している子供は人間ピラミッドを行なっても全然問題ないかもしれませんが、
運動を全くしていない子供にとってはとても大変なことです。

大けがの可能性がある競技で達成感を求めなくても、
大けがに繋がらない他の競技で達成感を養ってもいいのではないか」

といったご意見でした。

私もこの方のご意見に賛成かな・・・と思っています。

今まで学校で公開された人間ピラミッドの最高記録も持つ、
兵庫県神戸市「神港高校」。

昨年の体育大会で日本記録の11段を完成させました。

そして今年の体育大会を検証すると・・・
そのピラミッドは昨年の半分の5段。

その理由を神港高校の校長はこのように話します。

昨年この学校に就任して、この11段の人間ピラミッドを見た時に、
最後まで無事に終わることを、不安をもちながら見届けていたといいます。

そしてその後安全面を考慮して、校長自ら今年は5段のピラミッドにするよう指示。

これについて学校生徒は・・・
「自分は5段でいいので、安全で正確にやりたいとか」

「先輩が11段を達成してくれたから、
それを誇りに思っているから5段で充分だ」

といった意見。

過去にはこの人間ピラミッドで大けがを負い、
3度の手術をした生徒もいます。

「その生徒は当時のことを、一番土台の位置にいて上から崩れてきたので、
とても苦しくて死ぬかと思った」

といいます。

子供を持つ親としましては、とにかく、子供たちの安全を第一に考えた
教育をお願いしたいと思うばかりです。