日本の大企業の本社や大手都市銀行の本店が集まっている東京の「大手町」。
この世界有数のオフィス街のド真ん中に、「温泉」ができる?!
大手町駅からすぐの場所に湧き出た温泉「大手町温泉」。
そして、大手町の地下1500mから採掘された
「大手町温泉」の汲み上げ作業が公開されました。
実際に取材に行き、その汲み上げられた温泉を見てみると、黒っぽい色をしていました。
そしてその温泉に触ってみると、肌にしっとりきてツルツルしているといいます。
大手町温泉は、「泉温:36.5度」で「毎分240リットル」が湧き出ています。
温泉効果としては、「関節痛・胃腸機能の改善に疲労回復」に効果抜群だというのです。
このことを街の人に聞いたところ・・・
「会社帰りにちょっと寄りたい」
「海外出張から朝に帰ってきた時に、お風呂に入ってから会社に行きたい」
「現時点では、ランニングした後にシャワーを流すくらいの施設しかないから、温泉ができるとうれしい」
地下1500mから、見事に温泉を採掘した担当者に話しを聞きますと・・・
「それなりの費用はかかっていて、この目で見てみないと不安はあった。
実際に温泉が出た時は、本当に使えるのだなと思った。」
とおっしゃっていました。
この「大手町温泉」ですが、
2016年5月に開業予定のオフィスビルのフィットネス施設で利用が可能だそうです。
ちなみに会費は月額7000円から、会員以外でも1回1500円で利用できます!
東京のこの立地にしては、とてもリーズナブルな価格ですよね!
また東京メトロ大手町駅と地下でつながる予定にもなっていて、
災害時に救助活動に関わる人に開放するそうです。
やはりこれからの施設は、災害のことを頭において建設させることは、大いに共感できる部分でもあります。
そして、同じ敷地に建設中の「星野リゾート」が手かける日本料理店でも、温泉の導入が検討されているそうです。
このことを、日本温泉文化協会の方にお話しを聞くと、
「大手町を中心に他にも温泉を掘れば、あの辺一帯が温泉地帯になる」といい、
「意外と知られていないが、東京は実は温泉天国であり火山国のため、当然温泉も至る場所から出る」と。
現に、東京全体で見てみると・・・
大手町の他にも「豊島園庭の湯」「大江戸温泉物語」など、現在営業中の温泉が存在しているため、ここで温泉が出ることは珍しいことではなくて、過去に都内には温泉街もあったというのです。
現在の荒川遊園の近く(東京荒川区尾久)には、
東京に最も近い避暑地と呼ばれた温泉施設もあったそうです。
世界でも類がないと思われる「ビジネス街」×「温泉街」。
海外からも注目を集めることを期待される「温泉街・東京」。
なんだかとてもワクワクしてきますよね!
遠くに旅行に行かなくても、都内を満喫して疲れたら温泉に入るといった旅も、
なかなかオシャレかもしれません!